2014/11/29

 先に言っておきますとボクはお酒が嫌いでして。頭が回らなくなるのが怖いんですよね。だって記憶を失うぐらい飲んでしまったらボクがバーサーカーと化して縦横無尽に人を殺しまくって刑務所で目が覚めて「知らない……天井だ……」とかもあり得るわけじゃないですか? 怖い怖い。無理。

 でも金曜日の夜、お酒を飲んじゃったんですよね。なぜかというとその日のボクは死ぬほど疲れておりまして、疲れを取るならもう手段なんて選ばないぐらいの勢いだったんです。そこで閃いたのがお酒。もう疲れがわかんないぐらい飲んじゃって泥のように寝れば疲れもスッキリ取れているんじゃないかしら、と思って鯨飲したわけでございます。そしたら心臓がもうバクバクと鳴りまして。体も冷えてきて「クラクラする、寒い」といった不安感に襲われたわけです。というのもボクは少し前まで入院しておりまして、全身麻酔から目が覚めたときの感覚とすごく似ていて怖かったんです。そのときはもうめちゃくちゃ体調は悪いわ、ゲボは死ぬほど吐くわで散々だったので。

 あぁ、もうだめだこれ寝ようと座椅子を倒して横になったところ、ものの数分で深い眠りに落ちることができたのですが、問題は深夜の3時ほど。ふと目を覚ましたら具合が悪くて、頭がフワフワしていて、脈が早く体が死ぬほど寒かったんです。「これアレだ。コナンくんが新一に戻るときに飲むお酒と同じ感じだ。名前なんだっけ。パイカルだっけ」とかどうでもいいことを考えながら寝ようと目を閉じるのですが、これがまた寝れないんですよね。だからボクは「あのお酒最初に出てきた話なんだったっけ……あぁそうだ図書館殺人事件だ。あのあとパイカルに免疫がついてしまって元に戻らなくなったから灰原が解毒剤を作ったんだ。だけど解毒剤にも免疫がついてしまうからあまり高頻度に服用はできなくて……」まで考えていたらいつの間にか朝になっており、寒気からも体調不良からも回復したボクはわりと充実した休日を送ったのでした。見た目は大人、酒の免疫は子供、その名は白石ぎゃろ。夜露死苦。