2015/01/13

 近所に学習塾が出来た。ランドセルを背負ったペド達が二足歩行で住宅街を歩いている。夕方になると、全身の細胞が希望で弾けるような眩しい笑顔を光らせて、ペド達が学習塾へと吸い込まれていく。数時間経てば、ペド達は学習塾から放出される。小汚いオッサンへの一途を辿っている僕は、その光景を直視することができない。

 そして昨今は挨拶を返すだけで不審者扱いされる物騒な世情じゃない? 目が合うだけで子供は逃げて、次の日には回覧板でお尋ね者にされちゃうんだもの。事案発生、とか言ってさ。ましてや僕みたいな顔面だけで人を殺せそうな容姿であれば尚のこと不利なわけで。こういう事を考えるともう子供じゃないんだなーって心が締め付けられますわ。タバコは吸うしお酒も飲む。いやらしいことも、知っている。どんどんなりたくない大人になっていっている自分を直視出来なくて、「あの子たちもいつかは汚い大人になるんだろうなぁ」と子供たちを見つめて思うのです。いいか、前途有望なペド達よ。土下座をするときは丁寧語、命乞いをするときは謙譲語だ。


 「ていねいごってなぁに?」

 少しだけ罪が軽くなる魔法さ。
 お兄さんなんか土下座してる時に頭を踏まれたことがあるんだ。